リン酸処理っていったい何?処理する目的や作業の流れを解説

  • 2023年7月5日
リン酸処理っていったい何?処理する目的や作業の流れを解説

そもそもリン酸処理ってどんなものなのか

リン酸処理とは、各種のリン酸皮膜を金属表面に形成させてる処置のことをいいます。何故リン酸処理を行うかといえば、金属表面の性状を改善させるからです。この処置を行うことで、金属の耐食性を強めたり、塗料の密着性を良くしたりすることが可能です。また、一口にリン酸処理といっても色々な種類があり、リン酸マンガン法やリン酸亜鉛法やリン酸クロム酸法などがあります。

リン酸亜鉛処理方法についてまずは脱脂から

リン酸処理のうち、ここではリン酸亜鉛法のやり方にスポットを当ててみます。何故、リン酸亜鉛法を取り上げたかというと、耐食性能が優れているからです。まず、塗装する金属表面に付いてしまっている油分やほこりを取り除きます。これを脱脂作業と呼んでいますが、溶剤脱脂とアルカリ脱脂の2種類が存在します。溶剤脱脂では原液をそのまま使用するため、少量ずつの処理で実施されることが多いです。一方、アルカリ脱脂は希釈して処理するため、大量のリン酸亜鉛処理を行うときに向いています。

水洗いから表面調整および皮膜化成まで

脱脂作業が終わると次は水洗いが行われます。脱脂処理でアルカリ性の薬品を使用しているため、水洗いをきちんと行わないと、アルカリ成分が残ったままです。皮膜化成では酸性の成分を用いるため、金属表面で酸アルカリ反応が起きてしまいます。そうすると、金属表面に不具合が生じてしまうため注意が必要です。水洗いが完了すると、表面調整が行われます。何故、表面調整を行うかといえば、次の皮膜化成で出来るリン酸亜鉛皮膜が綺麗になるからです。ここまでの準備作業を経て、いよいよ皮膜化成となります。皮膜化成することで、表面の金属化合物が水に溶けなくなるのです。

消泡剤とは液体の気泡を消す、または防ぐことのできる添加物のことです。身近な物だと、コンクリートや豆腐などに使われています。

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