リン酸処理って?概要や種類について簡単解説!

  • 2020年8月29日
リン酸処理って?概要や種類について簡単解説!

リン酸処理の概要について

リン酸処理(リン酸塩皮膜処理)とは、リン酸塩の溶液を使用して金属の表面に対して、科学的にリン酸亜鉛などの金属塩の薄い皮膜(ミクロンオーダー)を生成させるもののことです。リン酸処理を行う目的は、金属の腐食の進行を抑える表面保護効果を付与すること、そして塑性加工をしやすくするために潤滑油と混ぜて活用する、などです。その歴史は古く、古代エジプトにおいて道具や武器などに使われていたことが分かっています。

近代においては、金属を塗装する前の処理として使われることが一般的で、耐食性や塗装の密着性を大きく向上させることから、注目が高まっているのです。また、このリン酸処理を工業用として発展させた、パーカー兄弟にちなんで『パーカー処理』や『パーカーライジング』と呼ばれることもあります。

ちなみにリン酸処理の工程は、金属表面の洗浄→水洗い→リン酸処理浴→水洗い→熱温風での乾燥、という流れで行われます。

リン酸処理の種類について

リン酸処理時に使うリン酸塩の溶液には、いくつか種類があります。それが、リン酸亜鉛、リン酸カルシウム、リン酸鉄、リン酸マンガンなどです。それぞれ特性があり、それによって用途が決められています。これらの中でも一番多く使われているのが、リン酸亜鉛を使用したリン酸亜鉛処理です。

リン酸亜鉛処理とは、リン酸イオンと亜鉛イオンを主成分とした溶液を金属表面に密着させ、リン酸亜鉛結晶による被膜を形成させる処理方法です。処理の温度が60度であるため、被処理物に変化が起きにくいのも特徴です。この処理をすることで、塗装の密着性の向上、接合部の耐摩擦性の向上、防錆性の向上、経年変化による独特の風合い、などの効果が期待できます。

リン酸処理とはパーカー処理とも呼ばれており、金属の表面に不溶性のリン酸塩皮膜を生成させて腐食の進行を抑える処理のことです。